ピン除去

輪郭手術後のピン除去、そのままにしていませんか?~ピン除去とフェイスリフトを同時に行った症例~

    「除去した方がいいのは分かっているけど…」その不安、よく分かります輪郭手術(頬骨縮小・オトガイ形成など)を受けた後、骨を固定するために入れたピンやプレート。

    「特に痛みもないし、このままでもいいかな」 「除去するとなると、また手術…できれば避けたい」 「前のクリニックで抜糸がすごく痛かったから、二の足を踏んでいる」

    そんな風に、除去を先延ばしにしている方は少なくありません。

    実際に今回ご紹介する患者様も、ピンの除去自体は2〜3ヶ月ほど迷っていらっしゃったとのことでした。

    以前、別のクリニックで輪郭手術を受けられた20代後半の女性の患者様です。頬骨とオトガイの手術から1年が経過し、骨はしっかり小さくなったものの、前回の治療で行った口腔内の抜糸がかなり辛かったという記憶から、除去に踏み切れずにいらっしゃいました。

    さらに、骨が小さくなったことで、かえってお顔のたるみが気になるようになり、糸リフトを試したものの、2ヶ月ほどで元に戻ってしまい、満足のいく結果が得られなかったそうです。

    「せっかく除去するなら、同時にお顔のリフトアップもしっかりできるところで治療したい」

    そんなご希望を持って当院にお越しくださいました。

    カウンセリングとCTでの確認

    まず、ドクターがお顔全体を拝見しました。皮膚のたるみ自体はそれほど強くないものの、骨を小さくしたことで軟部組織(皮膚や脂肪、筋肉など)に余りが生まれ、口周りと顎まわりに少したるみが出ている状態でした。骨を縮小すると、それを覆っていた皮膚や組織のボリュームが相対的に余ってしまい、たるみとして現れることがあります。

    術前CT 正面 赤丸部にピン・プレート

    術前CT 左右斜め

    ピンについては、手術から1年が経過していたため、骨に埋まってしまっている可能性は低く、フェイスリフトとの同時施術も可能と判断しました。

    CTでは、頬骨の前面と側面にプレートとピン、オトガイにも2箇所のプレートが確認できました。頬骨の一部はワイヤーでも固定されていました。1年という経過期間から、骨への埋没リスクは低いと見立てられる状態でした。

    手術計画:ピン除去とフェイスリフトを同日に施術

    ピン・プレートの除去

    前回の手術と同じ口腔内(上下)の切開部から、プレートとピンの位置まで丁寧に剥離を行います。こめかみ部分については、新たに切開を追加するのではなく、フェイスリフトの切開線を利用してアプローチします。専用のドライバーでピンとプレートを除去し、切開部はすべて吸収性の糸で縫合するため、抜糸の必要はありません。

    フェイスリフト

    皮膚のたるみ自体は強くなく、気になるのは口周りから顎にかけてのライン。年齢もまだお若いことから、切開線はもみあげから耳前までの最小限にとどめました。SMAS(皮膚の下にある膜状の組織)の引き上げにはMACSリフトを採用し、2箇所を側頭筋膜へとしっかり引き上げます。今回のケースでは、MACSリフトのみで顎まわりのたるみまで十分に改善できると判断し、ネックリフトは行いませんでした。最後にたるんだ皮膚を切除し、縫合。血腫予防のため、左右に1本ずつドレーンを挿入し、翌日に抜去する計画としました。

    手術当日

    全身麻酔(麻酔科専門医管理)にて実施し、手術時間は6時間32分。ピン・プレートはすべて問題なく除去でき、出血も少量で経過しました。

    術後1時間で飲水を開始し、問題なく摂取。顔の腫れは中程度、内出血はなく、痛みも軽度でした。なお、こめかみ部分のピン除去の影響で、一時的に右側の眉の上がりがやや弱くなる症状が見られましたが、術後3時間の時点でバイタルにも問題はなく、ふらつきなく歩行も可能だったため、当日のご帰宅となりました。

    術後6ヶ月の変化

    術前と術後6ヶ月を比較すると、口周りからフェイスラインにかけてのもたつきが解消され、輪郭手術で得られた小顔感がより際立つ結果となりました。

    • 正面:口周り〜フェイスラインのたるみが改善し、小顔感がアップ

    • 斜め:フェイスラインがすっきりと出て、顎下に自然な陰影ができるように

    • 横顔:頬から口周りのふくらみが取れ、ほうれい線まわりの厚みも軽減。もみあげ〜耳前の傷はほとんど目立ちません

    ピン除去を迷っている方へ伝えたいこと

    今回のように、ピン除去とフェイスリフトを同時に行うことは可能です。ピン除去は、骨切りを伴う輪郭手術そのものとは異なり、骨を切ることはなく、剥離範囲や出血も比較的少ないため、たるみ治療との組み合わせがしやすい施術です。

    特にフェイスリフトは、口周りや顎まわりのフェイスラインをすっきりと整える効果があるため、輪郭手術後に生じやすい「骨は小さくなったのに、皮膚や組織が余ってたるんで見える」というお悩みとの相性が良いと感じています。

    同時に行うことで、麻酔や身体への負担を一度にまとめられ、ダウンタイムは長めになるものの、一気に変化を実感できるというメリットもあります。

    ピン除去のタイミングで、他の施術を組み合わせられるケースは今回に限りません。「除去だけでいいのか、それとも他に気になるところも一緒に相談すべきか」迷われている方は、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。

    施術に関するリスク・副作用:内出血、腫脹(腫れ)、血腫、感染、左右差、知覚異常、後戻り、拘縮、神経障害(顔面神経麻痺、多くは一時的)など


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