5年前に他院でフェイスリフトの手術を受けられた患者様。年月が経ち、口元のたるみが再び目立つようになってきたこと、そして前回の手術跡が耳の前あたりで幅広く、肥厚して目立っていることがお悩みでした。
「一度手術しているのに、またやり直すなんて…」 「前の傷も気になるのに、もう一度メスを入れるのは怖い」
こうした気持ちを抱えながらご相談にいらっしゃる方は、実はとても多いです。これは骨切り手術後のピン・プレート除去を検討されている方の不安と、とても似ています。
ドクターの診察
お顔全体を拝見すると、前回のフェイスリフトの傷跡は耳前から耳の後ろにかけてあり、特に耳前部分が肥厚して目立つ状態でした。頬のたるみも再発し、口元(ジョールファットと呼ばれる部分)のもたつきが強く出ていました。皮膚のたるみも伴っていたため、皮膚切除を併用したフェイスリフトが最適と判断しました。


ここで大切なのは、「以前の手術の跡」をどう扱うかという視点です。今回は、前回の傷跡そのものを切除する範囲に含め、新たに縫い直すことで、たるみの改善と傷跡のリセットを同時に行う計画を立てました。
これは、ピン・プレート除去の手術でもまったく同じ考え方が当てはまります。前回の手術の傷跡や金属の位置を正確に把握し、それを活かしながら最小限かつきれいな切開・縫合を計画することが、再手術の満足度を大きく左右します。
手術計画とインフォームドコンセント
術式はMACS(マックス)リフトを選択し、口元と下顎の2方向にSMASを引き上げる計画としました。皮膚切除の際に前回の傷跡部分も含めて切除し、縫い直すことで傷跡もきれいに整えます。
リスクとして説明したのは、顔面神経麻痺、内出血、血腫、感染、左右差などです。今回はSMASの上での剥離となるため、神経麻痺のリスクは極めて低いことも併せてお伝えしています。
骨切り後のピン・プレート除去においても、リスク説明は同様に重要です。神経や血管の位置を正確に把握した上で除去を行うことで、リスクを最小限に抑えることができます。「再手術だから前回より大変なのでは」と不安に思う方も多いですが、適切な計画があれば、むしろ前回よりスムーズに進むケースも少なくありません。
手術記録
- 麻酔方法:全身麻酔
- 手術時間:4時間39分
- 出血量:20ml
術後はベッドで頬部を圧迫し出血を予防。1時間後には飲水を開始し、吐き気やふらつきもなく、2時間半ほどで帰宅されました。
術後の経過

術後2日目 腫れがピークの状態です。血腫などはなく顔面神経麻痺もありません。

術後1週間 抜糸前の状態です。 口元に軽度の内出血がありますが動きは問題ありません。腫れや内出血はマスクで隠せるレベルです。

術後2週間:腫れは2割ほど残るが順調。すでに傷跡は目立たない状態

術後1ヶ月:内出血は吸収され、引き上げ効果もしっかり実感できる状態に

術後3か月 腫れもなくなり自然な引き上がりです。きずあとも目立ちません。
経過を細かく追うことで分かるのは、「再手術=ダウンタイムが長引く」わけではないということです。適切な術式選択と丁寧な縫合によって、初回の手術と変わらない、あるいはそれ以上にスムーズな回復が可能になります。
まとめ
前回の傷跡を修正しつつ、フェイスリフトを再度行ったこのケースでは、口元のたるみ感は改善し、傷跡も目立たなくなりました。比較的ダウンタイムが少なく、傷跡も少ないMACSリフトを選択したことで、必要であれば将来また同じ術式を繰り返せるというメリットもあります。
もう一度手術を受けることへの不安は、当然のことですが、前回の手術の跡や状態を正確に評価し、それを踏まえた計画を立てることで、再手術は決して「ハイリスクで大変なもの」ではありません。
骨切り後のピン・プレート除去を検討されている方も同じです。「金属が入ったままで大丈夫なのか」「除去するならどんな傷になるのか」「前回より痛いのでは」こうした疑問や不安は、診察で前回の手術記録や画像をしっかり確認することで、多くが解消されます。
当院では他院での施術歴がある方の修正手術・再手術にも数多く対応しております。前回の手術跡や状態を含めて丁寧に診察した上で、最適な計画をご提案しますので、まずはお気軽にご相談ください。
施術内容
- フェイスリフト(MACSリフト)
- 料金:1,150,850円(修正加算・全身麻酔代・術前検査込み/※目隠しモニター割引適用)
リスク・副作用
出血、内出血、血腫、腫れ、感染、左右差、知覚異常、顔面神経麻痺、傷跡、皮膚壊死など
お問い合わせ
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